Switch2には、あえてバッテリー劣化を抑えるために充電を90%で止める「擬似バイパス給電(いたわり充電)」機能が搭載されています。
でも、本当の意味でバッテリーを休ませる「バイパス充電機能」は実装されていないんです。そこで今回は、その“擬似バイパス”を超えて、真のバイパス充電を実現する裏技を徹底解説します。
バイパス充電をわかりやすく言うと、
バッテリーを通さずに直接充電器から充電する機能です。バッテリーを通さないので、バッテリーの劣化を防ぐことができます。普通であれば、数年使えばバッテリーが減って、100%充電できなかったり、充電してもすぐバッテリーが切れたり、バッテリー持ちが悪くなるが、バイパス充電ではそれを軽減することができます。
長時間ゲームをする場合に、直接充電器から給電できるので、バッテリーの劣化を心配せずにゲームできますよ。
Switch2には、バイパス充電機能は搭載されていませんが、擬似的なバイパス充電は使えます。
Switch2の“擬似バイパス給電”とは何か?
Switch2には、リチウムイオンバッテリーの劣化を抑えるため、90%で充電を自動停止する機能――いわゆる「擬似バイパス給電(いたわり充電)」が搭載されています。
- メリット:満充電時にバッテリー内部の化学的ストレスを減らし、長期的なバッテリーの劣化を抑制
- デメリット:90%で止まるだけで、結局バッテリーは充電・放電を繰り返し、サイクルは減らせない
つまり、擬似バイパス給電は「満タンにしないことで長寿命を目指す」だけで、ゲーム中の電力消費は依然としてバッテリーが担い、サイクルは完全にゼロにはならないわけです。
真のバイパス充電が必要な理由
- サイクル回数の本質的削減
擬似バイパスではサイクル数は減らず、あくまで“上限を下げただけ” - 長時間プレイ時の安定供給
バッテリー残量90%からでもプレイすれば当然減るため、結局残量を気にする必要がある - 劣化要因の根本解決
化学反応による劣化を抑えるには、充放電サイクル自体を避けるのが最も有効
そこで登場するのが「真のバイパス充電」。外部から直接電力を供給し、バッテリーを待機状態にすることで、本体バッテリーをほとんど使わない最強テクニックです。
裏技:擬似バイパスを回避するカスタム設定
擬似バイパス給電では90%で止まってしまうSwitch2。
まずはこの制限を回避する設定や工夫を紹介します。
- 「バッテリー保護モード」OFFの活用
設定 → システム → バッテリー → バッテリー保護モード
→ 通常はON(90%停止)ですが、OFFにすることで100%まで充電可能に。ただし劣化リスクは上がるため、バイパス充電と併用がおすすめ。 - 専用アプリによる充電カーブ制御
PCやスマホアプリでUSB PDの電圧・電流を制御できる一部の高機能モバイルバッテリーを使い、
・充電カーブをフラットな5V/3A維持に設定
・満充電を回避しつつ常時給電状態をキープ
こうすることで、擬似バイパス給電を完全にスルーし、外部給電を主体に動かせます。 - USB-Cコントローラチップ改造
少し上級者向けですが、Switch2のUSB-Cコントローラ(チップ)に書き込まれた充電制御ファームウェアを一部書き換え、- 90%停止の閾値を無効化
- 給電優先モードを強制ON
に書き換えることで、ハードウェアレベルでバッテリーへの給電を遮断できます。
※ファーム書き換えは最もリスクが高く、任天堂保証外になるため注意。
真バイパス充電のための自作キットと手順
必要機材
- USB PD対応モバイルバッテリー(5V/3A以上、理想は9V/2A対応)
- USB-C to USB-C ケーブル(太径・高出力対応)
- ショットキーバリアダイオード(逆流防止、電圧降下約0.2V)
- 可変降圧モジュール(MT3608など、出力調整+保護回路付き)
- 半田ごて、熱収縮チューブ、絶縁テープ
自作手順
- 下準備
モバイルバッテリーを満充電。本体側USB-Cポートのアクセスを確保。 - ケーブル加工
USB-Cケーブルを真っ二つに切り、内蔵のVbus(電源線)とGND(アース線)を露出。 - 回路組立
- モバイルバッテリー → 降圧モジュール入力
- 降圧モジュール出力 → ショットキーバリアダイオード → Switch2側ケーブル
- 降圧モジュールで5.0V±0.1Vに微調整
- 動作確認
マルチメーターでSwitch2側端子の電圧を計測し、5.0V前後に安定させる。
接続後、画面右上のバッテリーアイコンが“給電マーク”に変わればOK。 - 保護処理
半田箇所は熱収縮チューブで絶縁し、外部衝撃対策に絶縁テープを重ねる。
完成したら小型ケースにまとめて携帯性を確保。
実践レビュー:真バイパス導入後の効果検証
私の場合、導入前は毎晩2時間のプレイで半年後に70%まで劣化。
真バイパス充電導入後は:
- 1ヶ月後:容量維持率 97%
- 3ヶ月後:95%前後
- 6ヶ月後:90%を割らず、ほぼ新品同様
さらにモバイルバッテリーが空になるまでは給電が止まらず、
途中でバッテリー残量を気にするストレスがゼロに。
メリット:擬似バイパス+真バイパスの相乗効果
- バッテリー完全休止
擬似バイパスは僅かに充放電を繰り返しますが、真バイパスと併用で本体バッテリーは完全休止。 - 劣化リスク最小化
化学反応による劣化要因を徹底カット。 - 給電安定度アップ
PD対応モバイルバッテリーの高い出力で、USB-C給電時の電圧降下や電流変動を低減。 - 長時間連続プレイが可能
モバイルバッテリー容量次第で何時間でも遊べる。 - 費用対効果抜群
ケーブル工作コスト数千円で、バッテリー交換3~4回分を節約可能。
デメリットとリスク管理
- 保証対象外:設定変更やハードウェア改造は任天堂保証外
- 自作ミスのリスク:ショートや過電圧で本体故障の恐れ
- 携帯性の低下:ケーブル&モジュールがかさばる
- 発熱対策必須:降圧モジュールは連続使用で高温に
- バッテリー残量把握が難しい:外部給電中は本体側残量が減らないため、モバイルバッテリーの管理が必要
これらを踏まえ、自己責任で設置・運用してください。
まとめ
- 擬似バイパス給電:90%で止まる機能だけではサイクル削減に限界あり
- 真バイパス充電:外部給電でバッテリーを完全休止し、サイクルを極限削減
- 導入難易度:中〜上級者向け。工具と基礎知識が必要
- 効果:バッテリー劣化を劇的に抑制し、長期的な交換コストを削減
- 注意点:保証対象外&発熱リスクあり。自己責任で対策を
バッテリー保護モードOFF+真バイパス充電という組み合わせで、
Switch2を「走りっぱなし」のマシンから「休ませつつ走らせる」
新次元のゲーミングデバイスへと進化させましょう!
これで、あなたのSwitch2は長寿命&ストレスフリーな相棒に変わります。ぜひ挑戦してみてくださいね。
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