ようやく手に入れたSwitch2を大画面テレビで思う存分遊ぼうとしたところ、旧型Switchのケーブルでは4K出力が安定せずに悩んでしまいました。
慌てて周辺機器を調べ直し、最終的にはSwitch2付属のケーブルに変えて「ケーブルだけでここまで違うのか…!」と驚くほど快適になったんです。
SwitchのケーブルとSwitch2の付属のケーブルは同じ物だと思っていましたが、どうやら違うようです。
Switch2に旧型のスイッチケーブルを使っている人は注意です。
この記事では、僕の試行錯誤を交えながら、
- 付属品と旧型付属品の見分け方
- テレビ接続の基本手順
- ケーブル選びの専門知識(帯域・長さ・シールド)
- テレビ側の深掘り設定(EDID/HDMI Enhanced/オーディオパススルー)
- AVRやHDMIスイッチを組み込んだ拡張設計
- 中古購入時の付属品すり替え対策
これを読めば、Switch2のテレビ接続に関する疑問はすべて解消できるはずです。さっそく見ていきましょう!
Switch2に必須の付属品と旧型品の違い
まず最初に、Switch2パッケージに同梱されるウルトラハイスピードHDMIケーブルとSwitch2専用ACアダプターについて解説します。旧型Switch付属のハイスピードHDMIケーブルや旧型ACアダプターでは、Switch2のテレビ出力機能が正常に動作しないため、必ず付属品を使用してください。
- ウルトラハイスピードHDMIケーブル
- 帯域48Gbps対応(HDMI 2.1)
- 4K 120Hz/8K 60Hz対応、10bit HDR、4:4:4/RGBカラーフォーマット
- VRR(可変リフレッシュレート)・ALLM(自動低遅延モード)対応
- Switch2専用ACアダプター
- USB-PD 45W以上を維持しつつ、ドック経由で映像/給電を安定供給
- 旧型Switch ACアダプタではドック映像出力ができず、動作保証外となる
旧型付属ケーブルの見分け方
- ケーブル表面に「Ultra High Speed HDMI Cable」の文字がない
- 端子近くにHDMI 2.1ロゴが刻印されていない
- 長さが1.5m未満か、ケーブル径が細い
メリット
- 高帯域で信号劣化が少なく、HDR賞味期限を逃さない
- 将来的な8K出力や高リフレ対応機器でも使い回せる
デメリット
- 旧型に比べ価格が高い(2,000~3,000円程度)
- 1.5mしかない付属長では設置が自由にできない場合あり
中古購入を検討する際は、付属品の刻印・型番を写真で確認し、「正真正銘のSwitch2付属品か」を必ずチェックしましょう。
旧型と比べると付属ケーブルの価値が高いため、中古でSwitch2本体を購入する際に、ケーブルを安いケーブルにすり替えられるリスクがあります。その点は注意が必要です。
テレビへの接続手順:基礎から深掘りまで
ここからは、Switch2本体からテレビ出力までの具体的な接続手順を、初心者にもわかりやすく、かつ専門的に解説します。
- ドック背面カバーを開ける
- ドックの裏側にあるカバーをスライドして外します。
- ACアダプターをドックに接続
- 付属のSwitch2専用ACアダプターを「AC ADAPTER端子」に差し込みます。
- ケーブルの根元部分にUSB-PDロゴがあるか確認。
- HDMIケーブルを接続
- ケーブルの一端をドック裏の「HDMI OUT端子」にしっかり差し込み、もう一端をテレビのHDMI 2.1対応ポートに差し込みます。
- テレビのHDMIポートはモデルによって2.1対応と2.0対応が混在する場合があるので、取扱説明書やテレビ背面の刻印を確認して正しいポートを選択します。
- Switch2本体をドックにセット
- Joy-Conを本体に装着し、ドック上部のコネクタにまっすぐ差し込みます。
- コネクタ部を軽く押してカチッと音がしたらセット完了です。
- テレビの入力切替
- リモコンでHDMI入力を、先ほど接続したポート番号に切り替えます。
- 初回は画面解像度・リフレッシュレート自動判別が始まります。
- テレビ側設定
- HDMI Enhanced/UHD Deep Colorモードを有効化(SONYなら「Enhanced format」、LGなら「Ultra HD Deep Color」など)。
- **Game Mode(低遅延モード)**をオンにしてインプットラグを抑制。
- HDR自動切替を有効にし、Switch2がHDR信号を送ると自動的にHDR表示に切り替わるように設定。
トラブルシューティング
- 映像がちらつく/ブラックアウトする
→ 端子の抜き差し、ケーブル固定を確認。テレビ・ドックの再起動も有効。 - 音声のみ出て映像なし
→ テレビ側のHDMI設定でCEC/ARCを一度オフにしてから再度オン。 - 4K 60Hzにならない
→ Switch2本体設定→TV出力→解像度を「4K 60Hz」に手動切替。 - HDR出力されない
→ Switch2本体設定→TV出力→HDR出力を「ON」にし、テレビ設定でもHDRモードを再確認。
ケーブル選びの高度テク:長さ・シールド・認証
Switch2の性能を最大限に引き出すには、ケーブル選びも重要です。以下のポイントを押さえましょう。
ケーブル長と帯域
- 最適長:1.5~2m以内
- HDMI 2.1帯域(48Gbps)は長さが伸びると信号減衰が起きやすい
- 長さ3mを超える場合は信号ブースターやイコライザー内蔵品推奨
シールド強度とノイズ対策
- **二重シールド(アルミ箔+編組)**があると外来ノイズに強い
- インピーダンス制御が±5Ω以内の高品質ケーブルを選ぶと安定度アップ
金メッキコネクタ
- 接触抵抗を減らし、コネクタの腐食にも強い
- 長期間使い続けても性能劣化を抑えたい場合に有効
認証(UL/HDMI Licensing)表示
- UL認証を取得している製品は品質・安全性が担保されている
- HDMI認証ロゴ(HDMI™ Authorized)付きかチェック
僕は最初、短い付属ケーブルで足りず1.5mの中国製ノーブランド品を買ったところ、高帯域信号が途切れて4K 60Hzが出ず失敗。改めて認証ロゴ付きの2mケーブルに替えたら一発で安定しました。
テレビ側EDIDとオーディオパススルー設定の深掘り
高画質・高音質を追求するなら、テレビのEDID設定やオーディオパススルーも最適化しましょう。
- EDID(Extended Display Identification Data)
- テレビがSwitch2にどの解像度・色深度・オーディオフォーマットをサポートするかを伝える情報
- 一部高価格テレビやAVRにはEDIDカスタマイズ機能があり、手動で4K 60Hz HDR+7.1chパススルーなどを強制指定可能
- オーディオパススルー
- ドック→テレビ→AVR(AVアンプ)を経由する場合、
- テレビの「HDMI ARC」/「eARC」をONに
- AVR側も「Enhanced ARC」などの設定を有効化することで、Dolby AtmosやDTS:Xをパススルー受信可能
- ドック→テレビ→AVR(AVアンプ)を経由する場合、
僕の環境では、テレビ→AVRへのARCがうまく動作せず、4K 60Hz HDR+Atmos同時出力ができなかったため、EDID管理機能付きHDMIスイッチャーを導入。EDIDを「4K60Hz 10bit HDR10+Dolby Atmos」に固定することで安定運用を実現しました。
AVR/HDMIスイッチ導入で拡張する方法
テレビだけでなく、AVRやHDMIスイッチを組み合わせると、より複雑で便利なシステムを構築できます。
- AVR(AVアンプ)直結
- ドック→AVRのHDMI入力→テレビのHDMI出力(ARC)
- 映像はテレビ、音声はAVRで高品位オーディオ出力
- HDMIスイッチャー活用
- Switch2、Blu-ray、Fire TVなど複数HDMI機器を1系統で管理
- EDID固定機能/信号ブースト機能内蔵品を選ぶと安定度大幅アップ
- HDMI分配器(Splitter)
- 同じ映像をテレビと別のモニタに同時出力可能
- ライブ配信や実況環境構築に便利
これら機器を組み込むと、Switch2本体の設置場所を気にせずリビング一帯をゲーム環境にできるうえ、音声や映像品質をフルに引き出せます。
中古購入時の付属品すり替え防止策
中古でSwitch2を買う場合、付属ケーブル/アダプターのすり替えリスクがあるため、以下の対策を徹底しましょう。
- 出品写真の拡大チェック
- ケーブルに印字された「Ultra High Speed HDMI Cable」ロゴを確認
- ACアダプターに「HAC-002」などSwitch2専用型番が刻印されているか
- 事前に動作確認動画を依頼
- 初期化後→AC接続→ドック設置→テレビ映像起動→HDRや4K表示を確認する動画をアップロードしてもらう
- 刻印・型番の写し方を指定
- ケーブル根元とコネクタ根本の刻印が両方写るように撮影依頼
- プラットフォーム補償制度の把握
- 万が一すり替えられた場合に備え、購入後1週間以内に検品・申請できる制度を把握
これで、中古購入時のトラブルを回避しやすくなります。
この記事のまとめ
- Switch2テレビ接続にはウルトラハイスピードHDMIケーブル(48Gbps)と専用ACアダプターが必須。
- 接続手順はドック背面→AC→HDMI→本体セット→テレビ入力切替→テレビ設定の流れ。
- ケーブルは1.5~2m以内、二重シールド、金メッキコネクタ、UL/HDMI認証品を選ぶ。
- テレビ側はHDMI Enhanced/Game Mode/HDR自動切替を有効化。EDID管理やオーディオパススルーも深掘り。
- AVR・HDMIスイッチ・Splitter導入で映像音声環境を自在に拡張可能。
- 中古購入は付属品刻印チェック+動作確認動画依頼+プラットフォーム補償で付属品すり替えを防止。
これであなたのテレビがSwitch2対応の究極ゲームシアターに早変わり!ぜひ最高の画質・音質で最新ゲームを大画面で楽しんでくださいね。
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