「Switch2に買い替えたんだけど、前の本体データを『まるごと転送』したらトンデモないトラブルに見舞われた」という話を聞いて驚きました。
僕自身もSwitch初代からSwitch2にデータを移行する際、つい「一発で全部移せるまるごと転送、楽そう!」と思って試したことがありますが、結果として
- microSDカードの認識エラー
- セーブデータの一部欠損
- 不要ファイルの持ち越しで容量圧迫
- アカウント整理の手戻り
など、思いがけない問題が続出しました。今回は、その失敗体験をもとに「Switch2へのまるごと転送をしない方が良い理由」を徹底解説します。この記事を読めば、
- まるごと転送のメリット・デメリット
- トラブルを避ける個別移行の方法
- 移行前に準備すべきバックアップ・クラウドセーブ
- 容量・設定をすっきり整理できるベストプラクティス
などがしっかりわかるはずです。それでは早速、本題に入っていきましょう!
まるごと転送の魅力と実際の落とし穴
まるごと転送の“楽さ”に潜む罠
「まるごと転送」は、旧本体と新Switch2をネットワークまたはケーブル接続でつなぎ、アカウント情報・セーブデータ・ゲームデータ・設定を一括で移行する機能です。公式は
「旧本体のほとんどのデータをそのまま新本体に引き継げる!」
とうたっていますが、実際には
- microSDカード再認識の不具合
- クラウド非対応ソフトのセーブ消失
- 自動アップデートまで引き継ぎ、不要データ混在
などのトラブルが報告されています。僕個人も「楽をしよう」とまるごと転送を選んだら、まずmicroSD内の未使用データが新本体で上書きされ、容量が足りず途中で転送失敗。再試行で時間を浪費し、結局個別移行より遅い結果に…。
メリット・デメリットの整理
項目 | メリット | デメリット |
---|---|---|
時間効率 | 一度設定すれば一括移行できる | 転送失敗時に全データ再やり直しのリスク |
操作の簡便さ | 専用ツール・UIで直感的 | microSDや一部データの混乱でUIから外れる問題 |
データ完全性 | アカウント・セーブ・設定をまとめて移行 | クラウド非対応データは欠損する可能性 |
カスタマイズ | 最小限の作業で完了 | 不要データ・旧設定もそのまま持ち越す |
意味のあるメリットは「一度試すだけで大半のデータを移行できる」ですが、デメリットは「手戻りが発生すると大幅な時間ロスと混乱を招く」点に尽きます。
microSDカード環境の混乱を避ける
microSD内データの取り扱い
旧本体で使っていたmicroSDカードを新本体に挿すと、自動でフォーマットを要求されたり、旧データと新データが混在して読み込みエラーを起こす場合があります。僕は旧本体で
- ゲームデータA:50GB
- スクリーンショット・動画:10GB
- 過去の削除済みキャッシュファイル:5GB
を保存していたmicroSDを新本体に挿したら、50GBデータの読み込み中に「データ破損」と出て、全データが見えなくなりました。一度フォーマットし直せば再ダウンロードは可能ですが、スクリーンショットや動画が一切消失する痛手に…。
個別移行でmicroSDをすっきり
個別移行の手順例:
- 旧本体でmicroSDカードをPCに挿入
- 必要なスクリーンショット・動画のみPCにバックアップ
- 旧本体のmicroSDは新本体に使わず、別途フォーマット
- 新本体で必要ソフトのみmicroSDにインストール
こうすることで、不要データを一切持ち越さず、ストレージをクリーンに保てます。
メリット
- 不要データの混在を防ぎ、容量管理が楽
- 必要なスクショ・動画だけを残せる
デメリット
- 旧microSDをPCに接続する手間
- 手動バックアップ・フォーマットの手間
クラウドセーブ非対応ソフトのセーブ消失を防ぐ
クラウドセーブの落とし穴
Nintendo Switch Online加入者はセーブデータクラウドが使えますが、全ソフト対応ではありません。一部インディータイトルやDLCコンテンツはクラウド非対応で、まるごと転送時に旧本体のローカルセーブが引き継がれず消えるリスクがあるんです。
僕も人気インディーゲームを旧本体で100時間ほどプレイしていたのに、転送後に「セーブデータが見つかりません」となり、致命的なロストを経験しました。
非対応ソフトの移行手順
- 個別セーブデータエクスポート
- 非対応タイトルを起動→一度タイトルを終了してから、システム設定→セーブデータ管理→microSDにコピー
- microSDからPCにバックアップ
- 新本体にmicroSDを挿し、同じ操作でセーブデータをインポート
この方法ならクラウド非対応ソフトも完全に引き継げます。ただし、タイトルによっては移行不可のものもあるため、移行前に調べておくことが重要です。
メリット
- 非対応ソフトのセーブも安全に保存可能
- 手動管理でトラブルを大幅に削減
デメリット
- 手順が煩雑で、ソフトごとに操作が必要
- microSD容量にも余裕が必要
不要ファイルや古い設定を一掃してクリーンスタート
まるごと転送すると、旧本体で蓄積された
- システムキャッシュ
- 一時ファイル
- 変更した非推奨設定
などもすべて新本体に持ち越され、後々の動作不安定や容量圧迫の原因になります。個別移行なら最新の設定や必要データだけを選んで移行できるため、新本体をクリーンな状態で使い始められます。
ベストプラクティス:クリーンインストール
- 新本体を初期化
- 必要なアカウントのみリンク
- クラウドセーブ&microSDバックアップデータを順次リストア
- ソフトはeShopから再DL、または物理カードで個別インストール
メリット
- 不要ファイルが一切ないクリーン環境
- 起動トラブルや設定ミスによる不具合を未然に防止
デメリット
- すべて手動作業のため移行に時間がかかる
- 初回設定やWi-Fi再設定の手間
トラブル時の戻しにくさを避ける
まるごと転送で何らかのエラーが発生すると、旧本体は初期化され、新本体にも一部データしか移行されない…といった「元に戻せない」状況に陥ることがあります。個別移行なら、PCにバックアップを残しておけば、必要に応じて旧本体の状態に戻すことも可能です。
バックアップ戦略
- 本体SDカード全体のイメージバックアップ(PCに保存)
- 重要なゲームセーブやスクリーンショットを別フォルダに集約
- 旧本体は移行後もしばらくWi-Fiにつなげた状態で保管
このようにバックアップと保険を重ねることで、移行トラブルを無傷で乗り越えやすくなります。
まとめ
- まるごと転送は一見便利だが、microSD混乱・クラウド非対応セーブ消失・不要ファイル持ち越しなどのリスクが高い。
- 個別移行を選ぶと、必要なデータ・設定だけを確実に・クリーンに移行できる。
- microSDはPC経由でバックアップ&フォーマット、非対応セーブは手動コピーで安全確実。
- クリーンスタートで設定トラブルを防ぎ、バックアップ戦略で元に戻せる保険をかけよう。
Switch2への移行は、もちろんまるごと転送でも成功するケースはありますが、より確実に・安心して移行したいなら個別移行をおすすめします。
コメント